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2009年10月11日 (日)

どんな仕事にも役立つ - コンサルタントの現場力

コンサルタントの「現場力」 どんな仕事にも役立つ! プロのマインド&スキル (PHPビジネス新書) コンサルタントの「現場力」 どんな仕事にも役立つ! プロのマインド&スキル (PHPビジネス新書)

著者:野口 吉昭
販売元:PHP研究所
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コンサルタントの仕事について、いまだに多くの誤解がある。コンサルタントが知識やノウハウを売っていたのはずいぶんと昔の話だ。今ではそのような知識やノウハウの切り売りではやっていけない。コンサルタントがクライアントに入っていき、一緒にプロジェクトを運営する、チームのチーフアドバイザーになりきるスタイルが主流となっている。

コンサルタントはクライアントが答えを出すまで、粘り強く働きかける必要がある。このスタイルでは知識だけをもったコンサルタントでは通用しないのだ。知識に加えて、クライアントの信頼を得るための人間力も必要で、プロジェクトを導くリーダーシップも必要となるのだ。

現場を強くするための仕組みを作る力「仕組む力」、強くなったものを元手にして市場や競合に対して仕掛ける、新しい事業で仕掛ける、「仕掛ける力」。現場力の根幹はこの2つ。

仮説思考よりも、本質思考とも言うべき、本質は何かを考える力。これも重要だ。できるコンサルタントには特徴ともいうべき色が出る。これは”もれなくダブりなく”の分析は必須ではない、ということを意味する。必要な本質を見定めて、強く主張する。ある意味、本質を探究し、早いうちから決め込んでしまう力が必須なのだ。

コンサルタントのマインド・スキルを伝えつつも、すべての人が活用できるノウハウ・ドゥハウを伝える本。HRインスティチュートの本にはそのような分かりやすさと使いやすさが盛り込まれています。自分の力をもう少し向上させたい! そんな前向きな人に大いに役立つ本です。(☆☆)

2009年8月12日 (水)

コーチングって何だろう - 3分間コーチ

ひとりでも部下のいる人のための世界一シンプルなマネジメント術 3分間コーチ ひとりでも部下のいる人のための世界一シンプルなマネジメント術 3分間コーチ

著者:伊藤 守
販売元:ディスカヴァー・トゥエンティワン
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これはきわめてシンプルなマネジメント手法です。ひとつは部下について考える時間をとる。もうひとつは、部下と的をしぼった短い会話をするための時間をとる。3分がむずかしいのであれば、1分でもいい。とにかく部下と関わる時間を作ることを最優先させましょう。

これまでは、上司という「権威」からものを言うことができましたから、とりたてて組織内でのコミュニケーションの必要性がとわれなかったという事情もあります。しかし、状況は変わりました。「権威」を振りかざせば、部下は会社を辞めてしまうのです。不況にも関わらず、新入社員の三割は、三年以内に辞めてしまいます。彼らはコミュニケーションを交わす能力、彼らを未来に向けて育てる能力が求められているのです。

わたしたちは、人を評価するとき、知らず知らずのうちに、「好きか、嫌いか」で判断してしまいがちです。そうでなければ、「損か、得か」「敵か見方か」。そして、一度その二極化から結論を出してしまうと、なかなかそれ以上は知ろうとしなくなってしまいます。上司の部下についての知識は偏りがちです。しかし、部下がどう思うかという質問リストをつくり、自分で答えてみると、質問に答えられない、知らないということに気づくでしょう。そのとき初めて部下に対する興味、関心がわいてくるのです。

☆☆☆--上司に多くのことを求めすぎ、という気がしますが、求められることに応えるにはこれくらいのことが必要なのでしょう。それを取り付きやすい「3分間」コーチ、という形で示しています。部下がどう思うかという質問リストは有効だと感じます。一度貼ったラベルを固定化しない。このことが大切なのでしょう。

2009年8月 5日 (水)

即戦力の人心術 - 戦艦ベンフォルドの場合

即戦力の人心術―部下を持つすべての人に役立つ 即戦力の人心術―部下を持つすべての人に役立つ

著者:マイケル アブラショフ
販売元:三笠書房
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私が初めて艦長となったのは海軍で一番下のダメ軍艦だった。就任時に、部下がやる気をなくしていることは理解できた。その中で私の立てた方針は部下の身になって、何がいちばん大事かを考えてみることだった。部下が辞めていく第一の理由は、上司から大切に扱ってもらえないことだった。

私の職場のモットーは「きみが艦長だ」になった。部下の信頼をつかみ、熱意と才能を引き出すには、彼らが自分で判断し、責任を負うことができるようにすることだ。

「きみがしている仕事で、もっとよいやり方はないか?」 思いもしなかった画期的な回答が出ることもしばしばだった。仕事を楽しんで行うための提案をするようにも促した。楽しんで仕事をすることが重要だということは、軍隊においても例外ではない。ちょっとした意思表示は大きな成果をもたらす。”小さな変革”によって、部下たちは、進んで「楽しむため」の提案をするようになった。どんな小さな提案であっても、いいアイデアは惜しみなく褒め称え、その提案者の実績として評価した。

☆☆☆--一番下から最高の評価へと変貌する。組織では上司の役割が大切であることを実感する事例です。しかし、上司が悪いからとぼやいていても始まらないのも事実。小さなことも含めて、きちんと対応することの大切さを感じる本です。リーダーの役割を求められる人にお勧めです。

2009年7月15日 (水)

理系思考 - エンジニアの考え方

理系思考 エンジニアだからできること 理系思考 エンジニアだからできること

著者:大滝 令嗣
販売元:ランダムハウス講談社
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エンジニアこそが世の中の価値を生み出している。新しい技術を開発し、優れた商品を生み出し、世の中に貢献する。理系の人たちはもっと報われてもよいし、自信を持つべきだ。

エンジニアのものの考え方は論理的思考が中心だ。この思考方法は戦略を検討する際にも役に立つ。経営企画など文系が主流を占めている分野の仕事でも十分に通用するものなのだ。

ただし、エンジニアがもっと幅広く活躍するために大切なことがある。自分の世界にこもるのではなく世界を広げること。人脈を広げ、情報を流通し、っ自らの発想・技術をアピールする必要がある。MBAなどの経営学よりも大切なものがあるのだ。

起業当初に必要なことが2つある。セールスは自ら行うこと。金繰りなどを行う財務屋と組むことだ。新しい技術や発想は、エンジニアが自ら熱意を持ってアピールすることが大切だ。当初は仕事の80%はそれに注力すべきなのだ。ただし素人にも分かりやすく説明することが重要だ。自分の世界の言葉だけでは通用しない。

☆☆--理系・文系と区分けしてしまうことに疑問を感じますが、論理思考が大切であるという筆者の主張は理解できます。アンテナとたかく掲げ、積極的に人と交わり、素人にも分かりやすい説明を心がける。文系・理系の区別なく、すべてのビジネスパーソンに共通の課題ではないでしょうか。たんなる技術者から脱却したい人にお勧めです。

2009年5月10日 (日)

世界銀行のお仕事

 貧困に立ち向かう仕事 世界銀行で働く日本女性 貧困に立ち向かう仕事 世界銀行で働く日本女性
販売元:セブンアンドワイ
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女性は日本では仕事がしづらい。自分が学んだ経済学の知識を国の開発に役立たせることができる。そんな思いで飛び込んだ世界銀行の世界。国にとっては第三者の立場で知識や人材を投入し、その国の発展に寄与する。それが世界銀行の仕事です。

プロジェクトは政治に左右されることがままあります。それでも知識はその国に残り、やがてはその国で花が開く。国の発展のために役立たせることができるのです。

日本人はもっと国際社会に出て活躍すべきです。まずは自分の専門をしっかりともつこと。そして語学を鍛えること。さらに外国で骨を埋める覚悟を持つことです。日本社会で生きているときは、よい意味でもわるい意味でも、甘えられるという体質がありますが、海外ではそうはいきません。日本も競争社会ですが、海外では競争の激しさが違うのです。人への頼り方が違ってくる、ということです。情熱をもって仕事に取り組んでほしいと願っています。

☆☆--日本の新幹線は世界銀行の融資を受けたそうです。その上、融資そのものよりも、日本に交通網としての鉄道が存続する価値があるか。新幹線を敷設する意味はあるか。あるとしたら国としての便益はどのようなものか。それらを踏まえて運賃設定はどのように考えたらよいのか、など膨大な知識を提供したそうです。そのような知識・知恵の現場で働いていた人の言葉には重みと思いがあります。特に心構えの点は見習うことができるでしょう。

2009年3月29日 (日)

アパート経営

お宝不動産セミナーブック 満室チームで大成功!全国どこでもアパート経営 (お宝不動産セミナーブック) お宝不動産セミナーブック 満室チームで大成功!全国どこでもアパート経営 (お宝不動産セミナーブック)

著者:寺尾恵介
販売元:筑摩書房
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地方でも、地域の平均空室率が高くても、すべての物件が均等に空室率が高い訳ではありません。そのような地域であっても、満室経営を楽々続けている大家さんはたくさんいます。つまり、成功している大家さんと失敗している大家さんの差は激しい、ということです。しかし、アパート経営についてまじめに勉強をしている大家さんが、「アパート経営者」としての自信を持って真剣に取り組めば、どの地域でも失敗することはありません。

アパート経営は常に、物件の購入価格に対して、いくらの家賃収入があるかを最重要に考えて行わなければいけません。大都市圏と地方ではこの利回りに驚くほど差があります。つまり同じ金額を払ったのに収入が大きく違うのです。アパート経営にはさまざまなリスクが付き物ですが、「利回りの高い物件を購入する」ということこそが、最大のリスク回避になるのです。

遠隔地でもアパート経営はできます。大家さんの仕事の大半は、自分以外の人でもできる仕事です。大家さんは極力仕事を自分で行っていはいけないのです。良い売り物件を探してきてくれる不動産業者さん、物件の管理と家賃の集金をしてくれる管理会社さん、修繕やリフォームをしてくれる職人さんなど、現地で活躍するたくさんのチームメンバーに支えられて、アパート経営は成り立っています。

参加費がかかっても真剣に勉強し、知識を得る必要があります。そしてたくさんの物件を見てみましょう。どのような物件に人気があるのか、管理体制により物件がどうなるかなどを知ることができます。とにかく数をこなすことで、どんどん物件を見る目が養われていきました。

満室チームは特定の分野の専門家の集まりです。専門家の集まりを強いチームにするには、彼らを業者ではなく、メンバーとして見る必要があります。信頼して、尊重する。ただし仕事に不完全な点があれば、怒らずに、冷静に、すばやく指摘します。大家さんはリーダーです。最後に責任を取るのは大家さんなのです。

☆☆☆--大家さんはチームのリーダーであり、アパート経営はチームスポーツだ、という主張に感心しました。サラリーマンは信用力があるので、資金調達がやりやすいなど、これからアパート経営を始めたい人にとって、目からうろこが落ちるような内容が満載です。経済的に自由になりたくて、アパート経営を考える人にとって、よい基本書となるでしょう。

2009年3月25日 (水)

いちばん大切にしたい会社

日本でいちばん大切にしたい会社 日本でいちばん大切にしたい会社

著者:坂本 光司
販売元:あさ出版
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会社経営とは「五人に対する使命と責任」を果たすための活動です。「五人」とは 1.社員とその家族  2.外注先と下請企業の社員  3.顧客  4.地域社会  5.自然に生まれる株主  です。前の4人の満足度を高めれば、必然的に株主の満足は発生するものなのです。この順番を勘違いしてはいけません。

経営で一番大切なのは「継続」だと考えています。会社を継続させることが、企業の社会的使命なのです。継続するためには、一定以上の業績を上げなければなリませんが、業績向上に躍起になると、継続が忘れられてしまうのです。そうすると、必ず誰かが犠牲になります。

経営がうまくいっていない会社の経営者は「問題は内ではなく外にある」と言います。「景気が悪い」「政策が悪い」、「規模が小さい」「ロケーションが悪い」「いい人材に恵まれない」など。しかし、そんなことは関係ありません。「日本理化学工業」や「中村ブレイス」など、優良経営を続けています。よい会社はみんなが支えてくれるのです。

☆☆☆--伊那食品工業の経営方針は「いい会社を作りましょう」「敵を作らない」「成長の種まきを怠らない」だそうです。言い訳をせず、着実に現状を分析整理した上で社員に説明する。業績のまえに、長期の継続へ向けて行動する。顧客に愛され、それに甘えることなく精進を重ねる。そんなところから継続は生まれるのでしょう。

2009年3月18日 (水)

マービン・バウワー -マッキンゼーをつくった男

マッキンゼーをつくった男 マービン・バウワー マッキンゼーをつくった男 マービン・バウワー

著者:エリザベス・イーダスハイム
販売元:ダイヤモンド社
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会社を倒産させたCEOだから無能というわけではない。きわめて優秀だが、彼らには情報が不足していたのだ。部下というものは、いま何が起きているのかを上司に話そうとしない。その連鎖でCEOは孤立する。そこでマービンは、CEOを助けることを任務と心得、社内の知識や情報からトップを遮断している障壁をなくすべきだとアドバイスするようになった。

マービンと仲間は自分たちの職業について明確なビジョンを持っていた。一流のCEOを惹きつけるほどの評判を確立するためには、公平で偏らず独立した立場をとることが必要であると、はっきりわきまえていた。これは当時としてはまったく革命的な発想だった。

顧客に対して提供した価値の対価を請求すべきである。費やした時間に対する対価を請求するのはおかしい。いくら時間を費やしても価値を提供できないなら、その時間の分まで請求するのはおかしいのだ。クライアントがそれだけの価値しか認めていないなら、それで満足しなければならない。その額が妥当でないのであれば、二度とそのクライアントからの依頼を引き受けないだけだ。

マッキンゼーが他のコンサルティング会社と異なるのは、明確な行動規範があるからだ。全員がそれを守ることによって評判が得られ、成功につながる。また高い職業倫理が守られるからクライアントの信頼を獲得できるし、コンサルタントは仕事に誇りを持つことができる。信頼が得られなければよいクライアントを呼び込むことはできない。また誇りを持てなければ組織を長続きさせることはできない。

☆☆☆--高い専門能力と人間的魅力。その上で常に新しいことを学ぶ姿勢。当たり前のようでいて、なかなか難しいのが現実です。マッキンゼーという会社の成り立ちを知るだけではなく、コンサルタントとして、ビジネスパーソンとしてのあるべき姿を学ぶよいお手本となるでしょう。

2009年3月 8日 (日)

サラリーマン再起動

サラリーマン「再起動」マニュアル サラリーマン「再起動」マニュアル

著者:大前 研一
販売元:小学館
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いま日本の社会で中核的な役割を担っているはずの30-40代にいは、駆動力がまったくない。30代で惰性で過ごすようになってしまったら、変化のスピードがどんどん速くなるこれからの時代に生き残っていくことはできないだろう。しかし、こういう現状は、志のあるサラリーマンにとっては大きなチャンスである。周囲がフリーズしているときに「再起動」してグローバルに通用する人材になれば、日本企業はもちろん、世界中の企業で活躍できるからだ。

新しい時代が到来している。この時代に自己改造=再起動するためには、3つの方法しかない。「お金の使い方」と「時間の使い方」、そして「住む場所」を変えることだ。自分の運命は自分で支配し、自分で変えなければならないのだ。自分への投資にお金を使う。時間はひねり出す。都心の割安物件を探し、週末は郊外に住み、通勤時間の節約とよい生活環境を得る。

出来る人には共通の特徴がある。①人生はリスクをとるものと達観している ②人が見ていようがいまいが、給料が上がろうが上がるまいが、自分のやりたいことをやる ③常にハングリーで、強い欲望や願望がある  一言で言えば「リスクテーカー」なのだ。たとえ失敗しても、「面白かった」といえる人生である。

☆☆--相変わらずの大前節。他の本でも同様の主張をされているので、既視感をもつ部分が多いですが、それだけ切迫感を持っている、とも考えられます。大前氏に叱ってもらいたい方にお勧めです。

2009年2月25日 (水)

人生を変える朝一番の「習慣」

朝一番の「習慣」が人生を変える──午前中に仕事をすべて片付ける技術 (講談社プラスアルファ文庫) 朝一番の「習慣」が人生を変える──午前中に仕事をすべて片付ける技術 (講談社プラスアルファ文庫)

著者:高井 伸夫
販売元:講談社
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仕事は自分で裁量できるものは30分で一単位と考えるとよい。テンポよく仕事をこなすことができる。1時間では長すぎる。

どんな仕事でも5つの資料を作ることにしている。第一が大義名分書。これをしっかり作る必要がある。ここに時間をかけることで、仕事の目的や価値が明確になる。仕事をするにあたって、また人を動かすにあたって、一番大切なことである。第二が提案書。具体的な計画だ。第三が想定問答。問われる可能性のある質問と、それに対する回答を用意する。第四が想定状況。考えられる状況とそれに対する対応をリストアップしていく。そして第五がスケジューリング。計画表と進行表を作り、スケジュールを管理していくのだ。

説得力のある話し方をすることは重要だ。分かりやすく、論旨を明快にすること。話のなかに数字を入れることが大切。正確な話をすることを優先し、自分の話は控えること。本音で前向きに話しをすること

仕事のサイクルはSPDC。See(予習)、Plan(設計)、Do(実行)、そしてCheck(反省)。このサイクルが大切だ。

☆☆☆--朝早くにおきて、他の人よりも早く始動することで、先手先手で仕事を進めていく。それにより大きな成果を生み出せるはず、と説きます。今でもバリバリと仕事をしておられるという高井先生。見習いたいものです。

2009年2月11日 (水)

世界で戦う BPで働く日本人

世界で戦うキャリアづくり―グローバルを知る外資系トップが語るリーダーの条件 世界で戦うキャリアづくり―グローバルを知る外資系トップが語るリーダーの条件

著者:脇若 英治
販売元:ダイヤモンド社
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BPにおいてリーダーに必要とされる3要素は、1.インテレクト(知力) 2.ドライブ(実行力) 3.ハート(心の温かさ) である。心の温かさはやさしさであり、人間力・自信の裏づけである。これが包容力や余裕につながるのだ。威張っている人、大きな態度は人間力の欠如を示しており、余裕のなさにつながる。BPではこのような人は評価されない。

人との違いを見るのではなく、同じところを見つけよう。日本人は違いを探そうとすることが多い。相手ほど英語がうまくしゃべれない、と考えるのではなく、同じ英語をしゃべっていると考える。それが重要だ。

会議では必要なことを簡潔にしゃべることは大切だが、必要以上にアピールする必要はない。必要だから発言するのであり、不必要な発言は不要。

相手のポジションが自分より上か下かは重要ではない。だからこそ、相手によって態度を変えないことが大切だ。

リーダーが問われるのは基本的な人間としての教養である。新しいことにリスクを取ってチャレンジし、失敗も含めて自らの経験とする。そんな人材が求められるのだ。

☆☆☆--商社時代のように四六時中仕事をするのがえらい、という感覚はBPにはない。家庭が一番である。知性や教養があっても、それをひけらかすことなく、相手によって態度を変えないこと。チームのためにという仕事の姿勢など、学ぶところが多い本です。自分の立ち位置を省みるのによい本です。

2008年12月24日 (水)

転んだら起きればいい!

転んだら起きればいい!―若き起業家たちへ わが体験的企業経営論
Book
転んだら起きればいい!―若き起業家たちへ わが体験的企業経営論
著者 鬼塚 喜八郎
販売元 PHP研究所
定価(税込) ¥ 1,313

企業経営にあたっては、金がないのを悔やむよりも、その日一日を、どう無駄なく活動するか。それが問題だ。金は後からついてくる。野宿をすることなど、戦争で死んだ人々のことを思えばどうということもなかった。出張旅費が少なくてホテルに泊まれなくても、「平和な時代であり、旅に出られるだけでも幸せだ」と思えるのだ。

「よく寝、よく食べ、くよくよするな!」 私が社員によく言う言葉である。失敗は誰にでもつきものだが、いつまでもくよくよしているから余計落ち込むことになるのだ。失敗なんかでくよくよすることはない。もう一回、工夫をくらしてやってみればよい。

さまざまな工夫と改革を繰り返しながら、次々と新商品の開発に取り組んでいった。商品開発は数多くの経験を経なければ達成することはできない。前向きに失敗を繰り返すと、必ずやそこに成功への手引書が生まれてくる。だから失敗を恐れず、常にチャレンジし続ける姿勢こそが必要なのである。

社員研修は地味な仕事だが、会社経営もすべては基本の上に成り立っている。土台ができていないところに、柱や屋根を準備し、華やかな建築物を構築しようとしたところで、それは無理なのだ。

☆☆ --スポーツシューズメーカー アシックスの創業者の体験論です。「転んだら起きればよい!」 この一言がすべてを物語っているように感じます。失敗したらそこから学べばよい。その積み重ねが何かを生む。元気をもらえる本です。

2008年12月17日 (水)

女性社員の取り扱い?

女性社員のトリセツ[取扱説明書]―なぜ上司の気遣いは通じないのか? 女性社員のトリセツ[取扱説明書]―なぜ上司の気遣いは通じないのか?

著者:前川 タカオ
販売元:ダイヤモンド社
Amazon.co.jpで詳細を確認する

上司と部下の関係はどこの組織でも問題になるもの。その上、男性と女性の意識、考え方の違いが加わると、何かとすれ違うことが多いものです。だからといって、「だから女性は・・・」などといって逃げてはいられない時期にきているのです。

女性社員は男性社員と比較して「自分軸」が強いのです。彼女たちには仕事の全体像を俯瞰できるようにする必要があります。自分から見えている景色だけではなく、上司がマネジメントしている部門とその女性社員との関係を中心にした組織図を作りましょう。全体像を理解してもらうと、納得が得られやすくなります。地味な仕事をしている人も同じチームの「仲間」なのです。

男性も女性もそうですが、人間関係には敏感なものです。男性社員は仕事面でなにかと自分の評価を感じる機会が多いのです。しかし地味な仕事をしている場合、それを感じる機会は多くはありません。上司は機会をみて、「必要としている」「評価している」というメッセージを発信しましょう。気配りをすることがそれにあたります。

女性社員とひとくくりにしてはいけません。タイプは一人ひとり異なるので、タイプに応じた対処が必要です。女性社員は男性と異なり、結婚、出産などキャリアに影響を与えるさまざまな選択肢があるため、それらを視野にいれながら将来を模索しているのです。女性管理職だけがモデルではないのです。自分とは異なる価値観やキャリアプランを持つ人がいることをイメージし、想像し理解しようとする努力が上司には必要なのです。

☆☆--女性社員の取扱説明書と銘打っています。確かにそのとおりですが、ひろく社員の取扱説明書としてもよい、と感じます。男性社員だって出世だけがロールモデルではなくなりました。上司の負担がますます重くなるのは事実ですが、こういう現実があることを受け入れて切り盛りする。そんな力量が必要なのでしょう。

2008年11月19日 (水)

よい上司は部下をダメにする?

よい上司ほど部下をダメにする
Book
よい上司ほど部下をダメにする
著者 ジャン=フランソワ マンゾーニ,ジャン=ルイ バルスー
販売元 講談社
定価(税込) ¥ 1,575

上司が部下の失敗をお膳立てしている。衝撃的な話だが、これが現実である。部下が仕事で満足する成果を出せないのは、すべて部下の責任だろうか? 私たちが行った調査の結果、部下の成績が伸び悩む原因の大半は上司にあるのだ。上司が一部の部下に「できないヤツ」というレッテルを貼る。それが部下を失敗に導いているのだ。

上司は部下の能力を伸ばす責任とともに、業績目標を達成する責任も負っている。そのバランスを取るのが難しいのは事実だ。しかし、たいていの上司は、”一部の部下に対しては”、そのバランスが取れているのだ。残りの部下に対してはそうではない。その振る舞いが、残りの部下を失敗に導いている、というわけだ。

人間は「できない」というレッテルを貼られると、たとえ有能であってもレッテルのほうに自分をあわせてしまいがちだ。また人は、いったんレッテルを貼ると、そのレッテルをなかなか差し替えることができないものだ。よかれと思ってしたことが裏目に出てしまう、という図式である。それに気がつくこと、そしてその原因は上司自身にある、と考えること。それが大切だ。

☆☆☆ーー何かがうまくいかないとき、物事の原因・責任は自分にある。受け入れがたい事だが、そう考えることで、どう対処するかを考えるようになります。部下に悪いレッテルを貼ると、部下はそれを敏感に感じ取ってしまう、というところはすぐにでも工夫ができるところ。学ぶところが多い本です。

2008年11月12日 (水)

ファシリテーター

問題解決ファシリテーター―「ファシリテーション能力」養成講座 (Best solution) 問題解決ファシリテーター―「ファシリテーション能力」養成講座 (Best solution)

著者:堀 公俊
販売元:東洋経済新報社
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ファシリテーターの役割は、組織のパワーを引き出し、優れた問題解決に導くことです。個人でできることには限界があり、組織と構成員の力を引き出すためには技術が必要です。

問題が発生したとき、メンバーが問題解決に自律的に取り組む必要があります。落としどころや筋書きに頼る必要はありません。ファシリテーターは、メンバーの力を引き出すため、メンバーの手助けをし、問題解決へのプロセスをコントロールするのです。メンバーに学習を促し、組織の成長へと導く力を持っています。

部下に忠誠と献身を求め、自分が上がったら部下を昇進させる、という会社もあるでしょう。そのような人たちがこれから「これからはそんな職場環境ばかりではなくなります。ファシリテーションはコミュニケーションツールでもあるのです。

☆☆☆ ーー 問題を解決するために、という視点で、具体的な方法等が紹介されています。以前ご紹介した「クリティカル・シンキング」の考え方に通じるところが大きいので、合わせて読まれることをおすすめします

2008年10月15日 (水)

カーリー・フィオリーナ

私はこうして受付からCEOになった 私はこうして受付からCEOになった

著者:カーリー・フィオリーナ
販売元:ダイヤモンド社
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子供のころは両親を喜ばせること、それがすべてでした。怖がりで両親を失うことを極端に恐れていたものです。スタンフォード大学で自分の将来の進路を考えたとき、初めて自分の進路を自分の思いで決めました。私の人生は私のもの。やりたいことをやらなければ。そう気づいたのです。

自分の力を出し惜しみしない。仕事では常に精一杯やってきた。それが誰かを動かし、誰かに認められる。そして新しい舞台と世界が広がる。その連続でした。ヒューレット・パッカードのCEOにと声がかかったのも、取引をしようと長期間にわたりタフな交渉をしたときに、私を認めてくれた人がいたから。

相手に伝わる言葉を選び、時には演技もする。相手に思いを伝えることが大切で、対等の立場に立つことが重要なこと。

人生は必ずしも公平ではない。しかし私は与えられた使命を全うしたつもりだし、何も後悔はしていない。確かに私は間違いを犯したが、何かを変えることはできた。自分で困難な選択をし、その結果を受け入れて生きていく。

☆☆ー 大企業の女性CEOとして、はたまた衝撃の解任劇で騒がれたカーフィー・フィオリーナの本です。全編を通して、自分で自分のあり方を決め、その結果を潔く受け入れる度量と、後悔せずに前を向いて突き進んでいく姿勢が現れています。大企業の重役として働くことがどのようなものなのか。そのことをうかがい知るよい本です。

2008年9月28日 (日)

ある日突然社長になったら

 金なしコネなし経験なし社長の超・経営術 金なしコネなし経験なし社長の超・経営術
販売元:セブンアンドワイ
セブンアンドワイで詳細を確認する

玉の輿に乗ったはずが、夫の病気である日突然、会社を切り盛りすることになった。「何にもできま専務」と陰口をたたかれ、嫌がらせをされ、経理部長は突然やめてしまう。

経理を学び、帳簿を調べ、不正に気づく。開き直りを覚え、営業に飛び回り、新製品を開発する。一生懸命やる中で、応援してくれる人が出てきて、少しずつ軌道にのっていく。中小企業の現場を見せてくれるエピソードにあふれています。

大企業憧れ病はやめましょう。大企業にないフットワーク。大企業がやらないことをする。大企業からの注文だからといって我を忘れない。大企業との取引は数が多く、支払いまでの期間が長いため、中小企業にとって資金負担はバカになりません。また、差別化できる商品はとても少なく、真似をされたら目も当てられません。訴訟をしても蓄えの少ない中小企業が勝てる見込みは薄いのです。

ビジネス・チャンスの見極めとともに、失敗したときにどの程度の損害で食い止められるか。それを常に意識しましょう。

☆☆ - 大企業への憧れは危険。商品の名前つけ、パッケージなどの広告により売上は大きく変わる。フットワークの軽さが大切。大量の注文が入ったときは気をつけよう。・・・ 。企業を経営していくときに参考になる話がたくさん盛り込まれています。筆者の会社が扱っている商品の是非や好き嫌いを別にして、経営者が考えることを知る、よい本です。

2008年8月27日 (水)

笑ってまかせなはれ

「笑ってまかせなはれ」

中村芳平著 日経BP社 2001年5月 1500円 ISBN482219712

先日亡くなられたグルメ杵屋創業者 椋本彦之氏のことが書かれた本。グルメ杵屋の前身となる米屋の創業から杵屋の立ち上げ、そじ坊開発など、それぞれのエピソードを通じて椋本氏の人柄・考え方などを示しています。

「しんどいことをやったほうが、喜びも大きい」

「みんなが嫌がることをやったほうが、得るものも大きい」

という考え方とともに、

「しんどいことは、先にする」

「お金儲けはお札を儲けようとしてはアカン。小さなお金(銭)をコツコツ儲けるのが商売のコツや」

という考え方をもって物事に取り組んでおられたようです。

「困ったときの椋本さん」という言葉に象徴される、便りにされる存在。学校再建もその一つだったようです。学校に関しては最近理事長を辞任されるなど、新聞報道によれば、一部で問題も発生していたようです。しかし、そのことで、椋本氏の実績すべてが否定されるわけではありません。現に、グルメ杵屋グループは今日でも存在し、食を提供し続けています。

タイトルとなった「笑ってまかせなはれ」は、多忙になった椋本氏が部下に仕事を任せることで自分も楽になり、部下も成長することを実感したことを示しています。大胆に仕事を任せてしまう。当然権限も予算も含めて。人心掌握のうまさ、と言えばそれまでですが、腹をくくることができたからこそ、でしょう。

小生は椋本氏のことを寡聞にして知りませんでしたが、一度ご本人からお話を伺ってみたかった。ご冥福をお祈りします。

2008年8月13日 (水)

課長の教科書

はじめての課長の教科書 はじめての課長の教科書

著者:酒井穣
販売元:ディスカヴァー・トゥエンティワン
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管理職になると、会社の中での立場が大きく変わります。会社に雇われる身でありながらも経営者側の人間としての振る舞いが求められます。考え方、意識を大きく変える必要があるのです。

課長は管理職としては一番下のポジションです。管理職ではない人たちと一緒になって仕事をし、彼ら・彼女らをまとめて、成果を出していくことが求められます。部長などは違います。課長を使って成果を出すことが求められる立場。言い換えればある程度会社の中で人選された後の人たち(=管理職)を纏めていけばよいのです。この差は大きなものです。それだけの課長としてやっていくためには力量が求められるのです。

課長が押さえておくべき基本スキルは8つ。否応なく巻き込まれる非合理なゲームが3つ。避けることができない問題が9つ。具体的な例をあげて説明していきます。

例えば、このような趣旨のことが書かれています。

社内政治は仕事を有利に、かつ効率的に進めるために利用する必要があります。またキーマンにとって有用な人材になることが自らの立場を強化するためには重要です。海外駐在では、帰国後のポストがない前提で準備をしましょう。

それぞれに耳の痛い言葉が続きます。しかしそれが課長を取り巻く環境であり、現実です。既に課長になられた方、これから課長を目指す方ともにお勧めです。

2008年7月30日 (水)

仕事に必要な5つの力

仕事の「5力」 仕事の「5力」

著者:白潟 敏朗
販売元:中経出版
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書店に行くと、能力の磨き方を書いた本がたくさんあります。英語力や論理思考など、みているだけ困惑してきます。一体、どれだけのことを身につける必要があるのか。そんなことを考えている方におすすめの、シンプルな仕掛けを示した本があります。

仕事に必要な力は5つ。聴く、考える、話す、書く、時間。この5つである。これらの力を身につけるうえで大切なことは、具体的にどうすれば、その力が身につけられるか、ということ。この本では簡単な仕掛けをもちいることで、これらの能力を習得できるようにしてあります。考える力をつけるための「なぜしー」「みつまめくん」。話す力をつけるための「にこチラ」。書く力をつけるための「これかライティングシート」など。

とても単純なシートですが、基本を押さえてあるので、それらを素直に使うことで、確実に基本的な5力を習得できるようになる。そんな素敵な本です。まずは試す。そして効果を実感してください。

2008年7月16日 (水)

行動科学から見た人の動き方

 「やる気を出せ!」は言ってはいけない 行動科学で見えてくるリーダーの新常識 「やる気を出せ!」は言ってはいけない 行動科学で見えてくるリーダーの新常識
販売元:セブンアンドワイ
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部下が思うように動かない。こんな上司についていくのは嫌だ。

組織で仕事をしていると、さまざまな感情が渦巻きます。仕事をするのであれば気持ちよく仕事をしたいし、してもらいたい。そんな方へのヒントです。

この本は、部下を思うように動かす、ための本ではありません。部下が喜んで(自発的に)仕事をするようになる。そのために、自分がなにを気にするべきか、を述べています。

結果とは人の行動を積み重ねた成果です。何が正しい行動か。会社によってやり方が異なるため、どこでも通用する行動は存在しません。しかし、業務を具体的な言葉で定義し、表現することは可能です。そして、結果を変えたければ、行動を変える必要があるのです。

結果・目標だけ見て励ましても、叱責しても行動には結びつきません。望む結果を得られるように行動をチェックする必要があるのです。行動の間違いを正し、測定することで、望む結果は自然と得ることができます。結果を得るための行動をしているからです。リーダーの役目はここにあるのです。すべての結果は行動から生まれるのです。

やり方を教えたのに間違えたとしたら? それはあなたの教え方が悪いのです。相手を責めても始まりません。相手が具体的に行動できるよう、あなたが教え方を工夫する必要があるのです。自分の教え方を疑いましょう。リーダー地震が教え方を変えることも必要です。こうして部下の行動が変われば、結果が変わる。それがリーダーたるあなたの業績につながるのですから。

人が行動するのは、その人にとって「快適な結果」が出るから。望む行動に変えるためには、新しいやり方が、その人にとって好ましい結果が出るようにする必要があります。目標を設定し、尻を叩いたところで人は動きません。

問題行動を減らし、足りない行動を増やす。特に足りない行動を増やすことで成果に結びつきます。そのとき、それを「強化」する仕組みを作りましょう。上司が褒める、などが一例です。それによりよい行動が強化され、学習され、結果に結びつくのです。

2008年7月 2日 (水)

転職できる人とは?

転職する人、できない人 転職する人、できない人

著者:古田 英明
販売元:新潮社
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働き方を別の側面からとらえることができる本です。

筆者が営む人材紹介会社は、幹部クラスの人材をヘッドハンティングする会社です。筆者によると、会社の人材は上位20%、中間60%、下位20%に分けることができます。上位20%は管理職やリーダーとして職場を引っ張っていく人たちです。そして幹部となるのはこの上位20%の中の1/4。つまり全体の5%程度の人たちです。リーダーとして指針を示し、人たちを引っ張っていく。重責を担う人たちであり、だからこそ価値がある人たちです。転職市場で本当に求められる人たちとは、これら上位5%程度のことを言います。

ただし上位5%としてやっていくためには相当の覚悟も必要です。アメリカの経営者は給料の高さばかりが強調されます。しかし彼らは、当然のように人格面での素養が必要とされています。仕事の力とともに人格も磨いていく。上位に入るためには絶対に必要なことなのです。そして上位5%から、少しずつ上を目指していくのです。修験道のような世界です。転職市場で評価されているのは、このような世界で生きている人たちだから。彼らならば、転職しても新しい環境でリーダーとしてやっていける、とみなされるからなのです。

上位5%に入らない人たちはどうしたらよいのでしょうか? 安易に転職するのではなく、終身雇用のほうがよいと考えます。転職すると、その会社で積み重ねてきたものが失われます。その状態で新しい職場で成果を出す、ということは大変なこと。無理をしても十分な成果は期待できません。

安直に転職を考えるのではなく、自分を磨き、上位5%を目指して鍛錬を重ねる。その上で必要なら転職を考える。それが本筋です。

2008年6月29日 (日)

自己主張の技術

アサーティブ―「自己主張」の技術 (PHPビジネス新書 36) アサーティブ―「自己主張」の技術 (PHPビジネス新書 36)

著者:大串 亜由美
販売元:PHP研究所
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言いたいことを言うための技術があります。ビジネスでは伝える必要がある場面も多いもの。伝えたい相手に伝えたいことをしっかりと届ける技術。これが本書のテーマです。相手を圧倒するわけでもなく、言いくるめるわけでも下手に出るわけでもありません。言いたいことをしっかりと伝えること、たとえ断るとしても、相手と笑顔で握手ができる関係。そんな関係を目指します。

自己主張の基本は、相手に聞いてもらえる話しにすること。人は相手の話を聞かないもの。自分にメリットがある、と思わない限り聞く耳はもちません。まずは言いたい相手の話も真剣に聞くようにしましょう。相手が言いたいことを言っていない間は、こちらの話も聞いてはもらえません。お互い様という訳です。

自分の本心、感情を自分で受け止めることも大切です。言いたいことを伝える大切な基本は以下の3つ。

①伝えたいことがある

②それを伝える「意欲」がある

③上手に伝える「技術」がある

技術を磨く前に、「何を伝えたいか」、「誰に伝えたいか」「なぜ伝えたいか」を自分に問いかけましょう。自分の本心を感じること。それが基礎となります。

2008年6月25日 (水)

成功 心の持ち方

君に成功を贈る 君に成功を贈る

著者:中村 天風
販売元:日本経営合理化協会出版局
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華族に生まれながら、軍事探偵へ。その後病を得てインドへ。ヨガを学び、銀行の頭取になり、その後大道説法に転じた、という著者の本。講演会内容を本にしたものです。

人の想いが人生を創ります。すべての出来事に対して、自分の心の持ち方が前向きであれば、前向きに考えることができます。日常の出来事は、自分の感情を揺さぶります。そのときに生じた感情のなかで、怒りや悲しみといった感情をそのままにしていると、自分の心はその感情に支配されてしまいます。それよりも、その感情を自分で制御する。そして喜びや楽しみといった積極的な感情を自分の中に満たしていくことが大切です。

「自分が知って知らずに関わらず、蒔いたとおりに花が咲く」。現在の自分の思い方や考え方が、これからの人生において、どんどんと花が咲くのです。だから、理想的な、思いどおりの人生を生きようと思うなら、「ああなりたいな」と思うだけでなく、もうそうなった状態を心のなかに情熱をもって描きましょう。そうすれば、その通りに花が咲くのです。

2008年6月22日 (日)

部下の気持ち

上司はなぜ部下が辞めるまで気づかないのか? 上司はなぜ部下が辞めるまで気づかないのか?

著者:松本順市
販売元:ナナ・コーポレート・コミュニケーション
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人は感情で動く生き物です。「やる気」があれば、仕事も積極的にこなすし、活動的にもなります。一方で「やる気」がなくなると、消極的になるか、会社を辞めたり、病気になったりします。

「やる気のある社員」であふれた会社は、働く人にとっても会社にとっても理想的な環境でしょう。では、その「やる気」とはどうやって出てくるものでしょうか? 本書はそれを説きます。

上司も昔は部下だったはずですが、上司になる過程で、もしくは上司になってしまったことで忘れてしまうことがあります。それは部下を認めること、です。「やる気を出して頑張ったら認めてやる」、のではありません。これは部下の貢献ありきで、部下は不安な状態。まずは部下を認めること。その上で、ほめること。こちらが先です。上司から認められている、と思えるからこそ部下は頑張ります。頑張るためには、「上司にすでに認められている自分」が必要なのです。

上司と部下が気持ちよく働くためにとても大切なことが、シンプルに書かれた本です。

2008年6月 1日 (日)

プレゼンスマネジメント

プレゼンスマネジメント  鈴木 義幸  2003年07月

仕事は見た目で決まる、と言いますが、この場合の見た目とは何でしょう? 背格好、顔のつくりだとすると、これを改善することは大多数にとっては困難でしょう。しかし、振る舞いやしぐさだったとすればどうですか? 自分のしぐさや振る舞いによって、意図しない「思い」が伝わっているとしたら? これならば工夫の余地があるように感じます。

この本ではこう言い切ります。「仕事は外見で決まります」、と。人は外見で他の人を判断するものだからです。ただし、ここで言う外見とは、視線、声のトーン、姿勢、人との距離といったパフォーマンスを指しています。

視線の配り方、相手の記憶に残るしゃべり方、相手に警戒心を抱かせないで済む距離のとり方、他人の話の上手な聴き方など、それぞれの具体的な問題点とともに、改善策が示されています。これらであれば、誰でも改善の余地があります。

そして、なによりも、「ぶれない軸」を持つこと。自分が一番大切にしたいもの、を確認しましょう。軸がしっかりしていると安定感が出てきます。それが他の人からみての安心感につながるのです。

身だしなみも大切ですが、これらのパフォーマンスを向上させることで、仕事が一層円滑に進むようになるはず。一読の価値あり、です

仕事は「外見」で決まる! コーチングのプロが教えるプレゼンスマネジメント 仕事は「外見」で決まる! コーチングのプロが教えるプレゼンスマネジメント

著者:鈴木 義幸
販売元:日経BP社
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2008年5月28日 (水)

新幹線で働く人

新幹線ガール Book 新幹線ガール

著者:徳渕 真利子
販売元:メディアファクトリー
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新幹線ガール  徳渕 真利子 2007年3月

新幹線には「パーサー」と呼ばれる人が乗っています。昔は売り子さんでした。呼び方が変わるとともに意識も変わり、接客も丁寧になりました。そんな彼女たち(※男性もいるそうです)の仕事ぶりを、販売高で一番になったという筆者が語ります。

JR東海のパーサーの基本シフトは3通り。多いときで東京・新大阪間を一日1.5往復します。単に販売をしているだけ、と思われるかもしれませんが、パーサーになるためには細部にわたる規則を学ぶ必要があります。その思想は接客業としてのもの。言葉遣いや身だしなみから始まり、新幹線の停車駅、はたまた駅周辺に関係する観光情報など。お客様が質問するかもしれないような事柄を、積極的に学んでいきます。必要な知識を習得し、試験を経たパーサーは検札などの業務をこなすこともできます。

車内販売で大切なことは、お客様の邪魔にならないこと。その上で、お客様が必要とされるものを用意し、気持ちよく、必要なものを買うことができるようにすること。朝のコーヒーや軽食、昼時のお弁当、午後のお土産やアイスクリーム、夜のお弁当やビールなど。時間帯によっても客層によっても、望まれるものが異なります。その時々の状況を見ながら品揃えや商品の配列を工夫します。

何気なく見ているパーサーの仕事ぶりも、話を聞いてみると奥が深いものです。

2008年5月25日 (日)

会社をダメにするシュガー社員

シュガー社員が会社を溶かす   田北 百樹子   2007年11月

会社にとって有益ではない社員がいます。その社員は、本人が有益ではないだけではなく、周りにもよくない影響を与えます。最近では、砂糖(シュガー)のように、会社を蝕む社員が増えているようです。

具体的な事例がたくさん盛り込まれています。他人事として笑い話で済ませてしまうには、恐ろしいような事例がたくさんあります。自分の会社で同じようなことが起こっていないでしょうか。それだけではなく、気がつかないうちに、自分自身が同じような振る舞いをしていることはないでしょうか。人の振り見て我が振りなおせ。恐ろしい現実が間近にあることを知ることになります。

対策としては、シュガー社員を採用しないこと。一度入社してしまうと、なかなか対応は難しい。世の中、どんどんと厳しい方向に動いているようです。

シュガー社員が会社を溶かす

2008年3月23日 (日)

なぜエグゼクティブはゴルフをするのか - パコ・ムーロ

なぜ、エグゼクティブはゴルフをするのか? なぜ、エグゼクティブはゴルフをするのか?

著者:パコ・ムーロ
販売元:ゴマブックス
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最近、寓話仕立てでビジネスについて語る本が多いです。前回ご紹介した本に引き続き、今回もその形で仕上がった本です。

なぜエグゼクティブはゴルフをするのか  パコ・ムーロ 2007年07月

短い物語が集まっています。表題となった話も面白いですが、足を取られていくアリの話を大きな衝撃、実感を伴って読みました。不況に直面した経営者。会社の資源であるアリの足を「コスト合理化」と称して減らしていきます。確かにコストは減るかもしれません。しかし、いつしかアリは十分に動くことができなくなり、やがては・・・・。

非常に怖い物語でした。また実際にこのようなことが起こっているだろうとも思える物語でした。見た目は軽そうな本ですが、なかなかどうして。しっかりした内容を含んでいます。

2008年3月19日 (水)

カモメになったペンギン - ジョン・コッター

カモメになったペンギン カモメになったペンギン

著者:ジョン・P・コッター,藤原和博
販売元:ダイヤモンド社
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変化を必要とする状況で、どのように集団を導いていくか。難しい質問です。その時々で状況は異なるのでしょうが、一般的な指針があれば助かるなぁ、と感じることも多いです。それを寓話形式で、分かりやすく示した本がありました。

カモメになったペンギン  ジョン・コッター  2007年10月  ISBN4478000342

自分たちが住んでいる足元にある氷。これが割れてしまうかもしれない! そんな危険に気がついた一羽のペンギン。その危機に適切に対処するために個性あふれるペンギンたちが対応していく、そんな物語形式のお話です。割れるかもしれない、であって、割れてしまったではないところがポイントです。「そんなことはありえない」と反対し、あまつさえ妨害するペンギンもいます。途中で挫折しそうになったりもします。そのようななかで群れを導いていくために必要なことを抽出し、物語の顛末とともに一般化する。分かりやすい教科書といった感じです。

もちろん、ペンギンがカモメになれるわけではありません。カモメという言葉が意味するもの。それは本を読んで頂ければ。

2008年3月12日 (水)

仕事のやり方間違えてます - 宮田秀明

仕事のやり方間違えてます―成功を手にする「理系思考」10の法則 仕事のやり方間違えてます―成功を手にする「理系思考」10の法則

著者:宮田 秀明
販売元:祥伝社
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仕事術とでもいうべきジャンルの本がはやっているようです。本屋でも平積みの本をたくさん見かけます。そもそも仕事術って何のためにあるのでしょうか?

仕事をプロジェクトととらえよう。プロジェクトで成果を出すためには、まず明確なビジョンを構築する必要がある。ついで、ビジョンのもとでコンセプトを創る。ここで単純な人まねなどをしてはいけない。ゼロベースで突き詰めて考えることが大切。その上で試験、シミュレーションなどを駆使して検証をし、物事を形作っていく。

アメリカズカップでの経験をもとに、いかにして1つのプロジェクトを成し遂げていくか。成果を出すか。単純な時間活用術などとは異なりますが、仕事のやり方に限らず、仕事で何を求めるかという観点も含めて参考になる本です。一読をお勧めします。

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